そらまめの家準備記

保護ねこハウス修行記~プロローグ~

2021年の開業を目標にしている『そらまめの家』ですが、猫をメインに看板に掲げるには『第一種動物取扱業』の認可がいるようです。

しかも令和元年から法改正され、その第一種動物取扱業の認可を取得するには、
①半年以上の実務経験
②教育機関の卒業
③試験の合格による知識や技術の習得


の3つの中から2つの条件をクリアしないと『第一種動物取扱業』の申請ができないことに。

③は、現在、『愛玩動物飼養管理士』の資格がそれに該当するため、とりあえずは進めているので大丈夫なのですが、問題はあとのひとつのどちらかの条件・・・。

これから学校に通うのも難しいし、この歳でペットショップで働くというのもちょっと・・・と思いながら、香川県のホームページで調べてみると、
①は『動物の種類ごとに実務経験と同等と認められる1年間以上の飼養に従事した経験』で代用できるとのこと。

と、いうことで、早速、保健所に聞きにいってみました。

衛生課

「第一種動物取扱業のことでお聞きしたいんですが。」とカウンターで告げると、担当者の方が、分厚いファイルを持って奥から出てきて、質問に丁寧に応えてくれました。

(私)第一種動物取扱業取得の実務経験のことで、実務経験と同等と認められる1年間以上の実務経験があればという内容について聞きたいんですが・・・。」

(担当者)「本来は、第一種動物取扱業の認可がある場所での実務経験が必要なのですが緩和措置というか、そういう位置づけになっています。」

(担当者)「かといって家で飼っているという、自己飼養は困ります。」

(担当者)「第一種動物取扱業と同等と認められる場所で、扱う予定の動物と同じであることが条件になりますね。」

(担当者)「そこで証明があれば、とりあえず取得の可能性はあると思います。」

(担当者)「でも、なにぶん法改正したばかりで前例がないので、現段階でははっきりとしたことは言えないです。これからいろんな事例が溜まってきて決まっていくというのが実情で・・・」


(私)「では、たとえば保護ねこルームで1年以上、ボランティアするのは、一年以上の実務経験に入りますか?」

(担当者)「断定はできませんが、それは実務経験になると思います。1年後にそれで申請して通るか通らないかの判断はし兼ねますが。」
「でも、おそらく大丈夫だと思いますよ。」


との回答でした。

難しいかもしれないと思えた、第一種動物取扱業取得でしたが、今日の相談で少しだけ光が見え、そしてふと思い浮かんだのが『そら&まめ』をもらった保護ねこハウスでした。

(もし、あそこでボランティアさせてもらえたら、先に進めるかもしれない!)

急に道が開けていくようで、嬉しい瞬間でしたが、とりあえず保護ねこルームには、後で連絡してみるとして、続けて疑問に思っていた、いくつかの質問を続けてみました。

(私)「まだ構想段階なので詳しくは決めてないのですが、たとえば保護ねこ活動を兼ねてカフェを開業をする場合、第二種動物取扱業ではダメなんでしょうか?」

(担当者)「確か、そういう事例もあったと思うんですが、そこはきちんと決めて言ってもらえたら、調べて具体的にお答えできるんですが・・・。でも、第二種でいくというのは難しいかもしれませんね。」

(担当者)「全くの別事業というカタチであれば可能かもしれませんが、第二種は非営利でなければならないので、展示動物的な形にするとカフェで相乗効果が出て営利になってしまうで、区別が難しくなるのなかと思います。」

(私)「でも、よく看板猫がいる旅館やホテルが雑誌等で紹介されてますけど、あれってどうなんでしょう?あれって第一種と第二種、どっちなんですか?」

(担当者)「難しいところなんですが、あれは飼い猫って形にしてるんですかね・・・。正直言うと、厨房は食品衛生法の範囲で指導や管理もできるんですが、あくまで厨房だけが範囲で、イートスペースは範囲外で管理できないんですよ。」

(担当者)「食品を扱うのは食品衛生課係が担当で、動物は我々が担当と、それぞれの課がそれぞれに担当するので、厨房とイートスペース、保護ねこスペースを分けて全く別の事業ということを証明できれば、理屈では、第二種でもいけるかもしれませんが・・・。」

(担当者)「とりあえずは、詳しい内容を決めて相談してくれれば、もう少し具体的な助言もできると思います。」

(私)「そうですね、今日はありがとうございました。」


(担当者)「またいつでもご相談ください。」

とりあえずは、疑問に思っていたことを保健所で丁寧に教えてもらえ、第一種動物取扱業取得の可能性も開けて、来てよかったと保健所を後にしました。

続けて、その帰り・・・。
早速、保護ねこハウスに連絡し、これから行ってもいいか聞くと、「どうぞ」とのことだったので、そのまま保護ねこハウスを訪問。

「実は・・・」と、これからしたい事業のことと、第一種動物取扱業取得のためボランティアをさせてもらえないかを恐る恐る打ち明けると、

「いいですよ。こっちも手伝ってもらえるなら助かるし。」

と、あっさりと快諾してもらえました。

ということで、今月から一年間、この保護ねこでのボランティア活動がはじまることになりました。
経験や学んだことを、これからちょこちょこ書いていきます。