そらまめつーしん

短かい小さな命でした

お昼前。
動物病院で『はる』ちゃんが息を引き取りました。

この世に生を受けてから、たった2カ月半の短い、短過ぎる命でした。

人懐っこい子で、人を見ると、ずっとこっちを見ながらニャーニャー鳴いて、
ケージのハンモックで過ごすのが大好きな子でした。

先週から下痢が続くようになり、それからは自宅の方で様子を見ながら、
ほぼ毎日、動物病院に通い、点滴や薬をいっていましたが、

少しずつご飯を食べなくなって、
少しずつ元気もなくなって、
少しずつ痩せて、
そして今朝には、あまり動かなくなって・・・

動物病院の先生が開院1時間前からずっと診てくれていましたが、
お昼前に息を引き取ったと連絡を受けました。


午後にはるちゃんを迎えにいきました。
小さなカゴの中で、はるちゃんは眠っているように冷たくなっていました。

家に帰ると、はるちゃんの保護主さんが来てくれていました。
痩せて冷たいはるちゃんの顔や目の辺りを何度も何度も撫でながら、泣いていました。

「保護しなかった方が、もっと生きれていたのかな・・・」
「でも、あのまま外にいて、カラスや交通事故にあったり、辛い目に遭うより保護した方がよかったよね・・・」
ふと、つぶやいていました。


奥さんは、
「もっと、ああしてれば、ああしてあげれてたら・・・・」
と悔やみながら、買ってきた花をハサミで切り、はるちゃんの周りに供えてあげていました。

生まれてからたった二カ月半の命。
これから里親さんを探して幸せを見つけるはずだったのに・・・。

これまで、少しでも幸せって思える時間はあったかな・・・。

奥さんは
「ああ、もう・・・保護猫やめようかな」
普段は吐かない弱音を、涙ぐんだ目で笑いながらもらしていました。

はるちゃん・・・。
天国でしあわせに暮らしてね。

今度、生まれてくるときには、きっと幸せになれますように・・・。