そらまめの家準備記

幸せになれた、ある子猫のはなし

今日も保護ねこハウスでボランティア。
今日は、ご主人さんが猫の虐待の話をしてくれました。

長年、保護ねこ活動をしていると、いろんな虐待のケースに出会うそうですが、中でも一番記憶に残っているのは、肉球がつぶれてしまっていた、ある一匹の子猫のこと。

ある夏の日、ご主人がゴミ袋に包まれた小さなダンボールが何日も置かれていることに気づき、それを開けてみると、中には衰弱した子猫が一匹入っていたそうです。

炎天下の下に数日・・・どなに痛くて辛く、苦しかったことでしょう。

でも、もっと驚いたのは、その子を箱から出した瞬間のことでした。


・・・なんと、肉球がすべて潰れていたそうです。


そのまますぐに動物病院に連れていきましたが、医師から言われたのは、

「電気のようなものを通され、火傷によるものですね」

というショッキングな診断。

肉球がすべて破れてしまうほどの火傷・・・。
行き場のない憤りと、言いようのない悲しさを感じたとのこと。

でも、この子猫。
幸い奇跡的に助かり、その後は優しい人にもらわれていき、それから約10年、幸せに暮らし天寿を全うしたそうです。

保護ねこ活動をしていると、本当にいろんな信じられないようなことにぶつかり、同時に自分の無力感をつくづく感じてしまうこともありますが、

一匹でも多く、幸せな猫を増やしたい。

そんな気持ちで日々、頑張っていますと笑顔で言われていました。


そんなやさしい気持ちの中にいる、この保護ねこハウスの猫たち。
微力ですが、自分も少しでも力になれたらと思い、今日も、心を込めてハウス内の清掃をさせてもらいました。