そらまめつーしん

さようなら、まるちゃん

朝、まるちゃんが息を引き取っていました。
享年13歳~14歳(推定)

数週間前から元気がなくなり、食事量も徐々に減り、動くことも少なくなって、
昨夜からはほとんど動かなくなっていました・・・。

約2年前、突然に庭に現れ、住み着くようになったまるちゃん。
始めから人懐っこく、お客さんが来るとすり寄っていたので、どこかの飼い猫かもと様子を見ていましたが、結局、住み着くようだったので、それならと一度、動物病院で検査してもらうと、なんと猫エイズ陽性。

以後は、隔離のため保護猫ルームのケージの中でずっと過ごしていました。

庭に現れた頃のまるちゃん。まるまるしていたので『まるちゃん』

庭猫たちにもすんなりと受け入れられ、元々いたように馴染んでいました。

今は亡きクロちゃんとも仲良しでした。

「すごく幸せそうで穏やかな顔してるな。」
「リンゴ猫でさえなければ、こうしてずっと外で自由に暮らせたのに・・・。」

亡くなった後、庭で暮らしていた頃のまるちゃんの写真を見て、ふとつぶやいていました。

猫エイズだったばかりに、約2年間をケージで暮らしたまるちゃん。
保護猫ルームの限られたスペースの中に、他の保護猫たちもいるため、ケージでしか見るしか方法がありませんでしたが、
二年間をケージの中で暮らせたこと・・・どこか罪悪感と、ごめんねという感情、そして、これでよかったのかなという、迷いのような感情が湧き上がっていました。

まるちゃんが亡くなったことをボランティアさんたちに知らせると、花やチュールなどのお供えを持って、最後のお別れに来てくれましたが、

「でも、外でいたら、もっと早くに亡くなっていたはずだから・・・」
と言ってくれました。

猫たちの幸せのためにと微力ながらやっている保護猫活動ですが、毎回、何かにぶつかる度に迷いや疑心暗鬼が出てきます。

とりあえず、今日は、保護猫ルームの前で静かに一晩過ごしてもらい、
明日、お店が終わった後、ボランティアさんたちと葬儀をした後、見送ってあげる予定です・・・。